| 芥川賞発表から約1年、ようやく村田沙耶香さんの「コンビニ人間」を読みました。わたしは、映画でも本でも先入観なしに見たり読んだりしたいので、気になる作品はなるべく情報を入れないようにしています。なので「コンビニ人間」について知っていた情報は、 は、コンビニ人間の主人公と同年齢の36歳(発売時 解説:村田沙耶香生年月日1979年 8月14日(wikipedia) コンビニ人間 単行本 発売日 2016/7/27 文藝春秋2016年9月号(コンビニ人間全文掲載 8月10日発売(通常発行部数平均50万、掲載号は臨時増刷されている。

目次(文字数:2700字前後) 「コンビニ人間」は人の心をえぐる衝撃の問題作です! 朗読は大久保佳代子さん!! あらすじ 「コンビニ人間」注目ポイント! 文体はかなりストレートな感じ コンビニ描写がもの凄く細かくてスゴい! 「恵子」と「白羽」と言う強烈なキャラクターがスゴスギ! コンビニ人間 ... 残念だけどクズは大体病名がつけられるぞ。 社会規範に反する人間を見ると偉い人が勝手に作るので当然だが。 ... 白羽さんはあれはあれで変人とか発達障害とは違う、「普通」の人っぽいと … Good quality and good shipment! わたしは、映画でも本でも先入観なしに見たり読んだりしたいので、気になる作品はなるべく情報を入れないようにしています。, なので「コンビニ人間」について知っていた情報は、「コンビニで実際に働く著者が書いた、コンビニで働く人の話」ということだけです。, コンビニで働く人が男性か女性かはもちろん、どんな人となりなのか全く知りませんでした。, 「コンビニ人間」をまだ読まれていない方、内容を知りたくない方は、この先は読まないでくださいね。, 主人公の古倉恵子は36歳独身で、コンビニのオープンから18年間アルバイトしています。, 子供の頃から変わっていて、家族からはいつ「治る」のかと心配されながらも愛情を受けて育ちます。, コンビニで働いているときは「コンビニ店員」でいられますが、制服を脱いで一人の人間になった途端に居心地の悪さを感じます。, そんな恵子のバイトするコンビニに、人間的に問題のある男性白羽が新人バイトとして入ってきます。, 仕事はろくにしない、文句ばかり、あげく店員やお客さんのストーカーをしたり、世の中に逆恨みしたり。, バイトもクビになってしまった白羽は、ひょんなことから恵子の家に住むことになります。, 恵子は自分が「コンビニ店員」という生き物だということに気づき、そうやって生きていくしかないことを自覚します。, 一緒に住むことになった白羽も社会に適応できない男性で、形は違えど何かしら問題を抱えていることがわかります。, 二人は、30代半ばを越えても定職に就かず、独身でいるため「ふつうの世の中」「世間」から異物扱いを受け、肩身の狭い思いをします。, 二人のその、子供の頃から現在に至るまで異物扱いされる感じや世界から弾かれる感じは、わたしもとても身に覚えのあるものでした。, 何か話したり行動すると周りに迷惑がかかるため、恵子は人と関わらず話もしなくなります。, 社会との接点のために関わっているコンビニの仲間や地元の友人といるときは、必死で「ふつうの人間」のふりをします。, (夫や、ほんとうに親しい友人に対しては素の自分でいられるので、そういうときはラクです), それ以外にも、「変わっている」「変人」と認定した人に対しては、何を言っても許されると思って振る舞う人たち。, そんな思いをした登場人物が、世間から何も言われなくなるようにと同棲を始めるのも、大きくうなずけます。, わたしはたまたま20代の頃に夫と出会い結婚していますが、結婚していてよかったと思うことがよくあります。, そんなこと関係ないじゃないかと頭ではわかっていても、長年「世間」から言われ続けていた「常識」はなかなか抜け切ってくれないものです。, かなり考えが歪んでいる白羽の言葉ではあっても、「こんな人間ではダメだ」「世間の荷物だ」「底辺だ」という言葉が繰り返されます。, 架空の話の、しかもおかしな人の言葉ではありますが、自分と似た人物のことを何度もなんどもダメ出しされていると、なんだか自分もダメなのではないかと思ってしまいます。, わたしは目からの情報が優位なので、活字で刻まれている文章を読んでいるとなかなか堪えました。, そんな感じで、この本はわたしの過去のちいさなトラウマをちくちくと刺激してきました。, この本を読んで、そういう感想を抱くことになるとは思っていなかったのでショックでした。, 恵子はコンビニでは「店員」でいられたのですが、白羽と同棲していることをきっかけに「人間のメス」にされてしまいます。, そういうのがなくなる時に、それ以外の役割をどうやってこなせばいいかわからないです。, わたしは何者なんだろうと感じますし、人間のメスだと認識されるのはわたしもキツイです。, コンビニを辞めた恵子は、人間として子供を産んだ方がいいのではないかと彼女に尋ねます。, その二人の結論は置いておいて、そんな質問をしてしまう恵子の気もちはよくわかります。, 世間の常識がよくわからず、よりどころがないと、独自のヘンな理論で思考してしまうことがあるからです。, それは先に書いたように、自分のことのように読んでしまったこと、そんな自分がダメだと言われている気がしたことです。, 読み終わってしばらくは「わたしはダメなのかもしれない…」という気もちに襲われました。, けれども、その後で「いや、これはそういうお話だし」「登場人物がそう言っているだけ」と思えました。, ですからそこで、「今読んだ本」と「現実のわたし」の2つをしっかりと区別し、わたしには何も問題がないということに気づけました。, 少し前までのわたしなら、自分が読んだ本と自分の世界がごっちゃになっていたことでしょう。, 本の中から「自分がダメ」である証拠を見つけ、現実の自分のことをダメだと決めつけ落ち込んでいたと思います。, 今までのように落ち込むのではなく、自然と気もちの切り替えができたことに気づいて、自分が大きく変化したことにも気づけました。, なぜそのように変わることができたのかというと、「変わる」と決めたこと、「自分を変える」と決めたことに他なりません。, >> 「発達障害の自分の育て方」岩本友規さん・発達障害の「生き方」研究所 Hライフラボについて, けれども天職がみつかったときには、恵子のように「世間」や「普通」なんて関係なく自分のやるべきこと、やりたいことに立ち向かっていきたいと思いました。, 「発達障害の自分の育て方」岩本友規さん・発達障害の「生き方」研究所 Hライフラボについて. ブログを報告する, 『コンビニ人間』感想 コンビニ的に誰とでもアレな女の話かと思ったらサイコパスだった. 最後は何となくさわやかな読後感が残りますので決して嫌な話ではないです。僕はコンビニに行って店員を観察したくなりました。, kiichangazieさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog Amazonで沙耶香, 村田のコンビニ人間 (文春文庫)。アマゾンならポイント還元本が多数。沙耶香, 村田作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。またコンビニ人間 (文春文庫)もアマゾン配送商品なら … Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。, 「いらっしゃいませー!」お客様がたてる音に負けじと、私は叫ぶ。古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて…。現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。, おばちゃんたちのいるところ-Where The Wild Ladies Are (中公文庫), 全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。, さらに、映画もTV番組も見放題。200万曲が聴き放題 Everything is perfect! 今更ですが、今期の芥川賞『コンビニ人間』を読みました。小説ですが分量的にはかなり手軽で一晩でつるっと読んでしまった。結構面白かったので紹介します。 コンビニ人間 posted with カエレバ 村田 沙耶香 文藝春秋 2016-07-27 Amazon 楽天市場 『コンビニ人間』あらすじ 36歳未婚女性、古倉恵子。 でも、好きな男性に告白した時、「(告白されて)度肝を抜かれましたか?」と聞いたことがあり、殺人のシーンを書くのが喜びだとか。わわわ、アパーム!!アパーム!! 商品詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。チェックした商品詳細ページに簡単に戻る事が出来ます。, © 1996-2020, Amazon.com, Inc. or its affiliates. 村田 沙耶香『【第155回 芥川賞受賞作】コンビニ人間』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。【第155回芥川賞受賞作品】 36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。 今更ですが、今期の芥川賞『コンビニ人間』を読みました。小説ですが分量的にはかなり手軽で一晩でつるっと読んでしまった。結構面白かったので紹介します。, 以上、帯裏の紹介文です。はじめに今年の芥川はコンビニ人間と聞いたときは、「ははぁ、コンビニ的に誰とでもアレな女がある男と会って変わっていく系だな」と考えたものですが、本作を読んで全然違ったので自分の発想力の乏しさに絶望しました。, 色んなところが普通とは違っている主人公古倉恵子。子供の頃に死んだ小鳥を見て皆が泣いているのを理解できずに、「焼いて食べよう」と提案するくらいにはぶっ飛んでいた。そんな彼女が唯一充実感を得られる場がコンビニのアルバイトで、全てがマニュアル化された空間でシステマチックに働く日々を送っている。周りから「就職しないの?」「結婚しないの?」と聞かれることがとにかく煩わしい。そんな中、アルバイトとしてなぜか婚活目的で白羽(35歳童貞)という真性のクズ男が入ってきて、煩わしい周囲を納得させるために同棲を始める、という感じです。, この小説の魅力として、主人公が結構アブナイ感じにぶっ飛んでいるところだと思います。前述の小鳥のくだりの他にも、けんかしている男子を止めるため「一番早そうな方法」としてスコップでぶん殴ったり、甥っ子を泣き止ませようとしてナイフをチラ見するといった、サイコパス的なヤバさがあります。そんな恵子の観察眼がとにかくシュール。おもしろいと思った部分を紹介します。, これ、僕もかなり分かります。自分のしゃべり方は必ず周囲の人間に影響されていて、自分のしゃべり方に近い人間が周囲にいるはず。恵子は人の話し方の変化を敏感に感じ取ってその周囲の人に思いを馳せます。そう言えば僕も今期に入って「ふぅ」とトーン高めのため息をするようになったんですが、絶対上司の影響だわ。, 主人公は白羽というクズの権化のような男をアパートの風呂場に住まわせ、食事を与えるのですが、その食事のことを何の悪気もなく「餌」と呼んでいるところに狂気を感じます。が、恵子にしてみれば何が狂気かは理解できないところがポイント。, 主人公は産まれてこの方怒るという感情を持ったことがありません。なので、侮辱されたり詮索されても怒ることはなく、周囲と同調して怒ったフリをするくらい。そうすれば皆が勝手に共感してくれたと感じるから。そう言えば人間は本来怒るという感情を持ってなくて、成長するに従って周りに影響されて抱くようになるもの、という話を聞いたことがありますが、僕は嘘だと思います。飼ってる猫は仔猫の頃からガチギレしてきました。, そんで、出てくる白羽という男が徹頭徹尾クズ。名前的にも光属性かな?と思ったけど、完全な闇属性で周囲を見下し恵子のヒモになろうとします。この男、何でも縄文時代に例える性質で、何かにつけ「縄文時代から人間は変わってなく、狩りが上手くて強い男に村一番の美女が嫁いでいく」という風に僻みがスゴイ。恵子みたいなサイコパスではないけど、かなりアブナイです。この男の暴言が作中たくさん出てくるのですが、ここには書けないです。書いたらまたアドセンスの審査落ちるレベル。, この小説のテーマとしては、普通ってなんだっけ?というところだと思いますが、恵子は周囲の感情が分からずに合理を追求するキャラとして描かれていますが、それでもストッパーをちゃんと持ってて、決して一線は越えない。途中血みどろサスペンス展開かな?と思ったけど、いい感じに着地します。終始恵子は社会での生き辛さを感じるのですが、そこに悲壮感はないので安心して読めます。, ドラゴンボールの悟空もブウ偏で地球がぶっ壊される時に、「でぇじょぶだ、デレゲンベウルがあればみんな生き返ぇる!」という超合理発言をするのですが、きっと恵子も悟空の発言のヤバさに気づかないタイプ。, 筆者の村田沙耶香さんのキャラも話題になりましたね。村田さんは今でもコンビニで働いていて、コンビニで働いた日でないと小説が書けないとか。小説の主人公と同い年の36歳ですし、作中のコンビニの仕事の描写がリアルすぎるし、村田さんの半生を綴った感じがある。そして、作中の恵子はサイコパス。作中は周囲の「普通」の感覚もちゃんと描かれますので、村田さんも普通の感覚をちゃんと備えてるはず。そうであってくれ!. 。クラウドに好きなだけ写真も保存可能。, このショッピング機能は、Enterキーを押すと商品を読み込み続けます。このカルーセルから移動するには、見出しのショートカットキーを使用して、次の見出しまたは前の見出しに移動してください。, この本のレビューで「主人公はサイコパスのような、この世に生まれたはいけない人間なんだ」と書いている方がいて、その感想に「いいね」が沢山ついていました。, 主人公はアスペっぽい女性。幼少期からの失敗体験から「普通」や「一般常識」を学習し、周囲の表情や会話内容をコピペして社会適応していく。しかし加齢に伴い要求される「普通」は「結婚」や「バイトではない就労」と変わっていく。これに応じるためにとる彼女の手段がそれこそ「普通」ではない。, 面白かった。ここまでぶっ飛んだ内容の本が芥川賞という権威ある文学賞を受賞できたことに、日本文学の懐の深さを感じた。「クレイジー沙耶香」という著者の異名の通り、非常にエキセントリックな作品だ。, 無機質な商品やマニュアルに囲われたコンビニで生き生きと働く主人公の感覚や考え方は、世間の大筋とは少しずれたもの。.